『ef - a tale of melodies.』アフレコ取材 3/4

作品の印象についてお聞かせください。第1期、第2期シリーズの違い、初めて参加した感想など。

 

中島裕美子さん:
第1期シリーズに比べて、第2期シリーズは大人のお話しなのかなと感じます。
登場人物の考え方が大人の人が多い印象ですね。
ヒロくんやみやこちゃんに優子がついて痛いところ突き、蓮治くんと千尋ちゃんに夕くんや久瀬さんがついていてサポートしていた第1期シリーズに対して、夕くんは割と野放しになっていて、今までの主人公よりもたくさん悩んでいます。支えがない分、いろんな葛藤が入ってきて、それは見ていて面白い展開になるんだろうなと想像しています。なぜ大人の夕くんがやさぐれてしまったのだろうか? きっとわかってもらえるだろうなと思います。
遠近孝一さん:
作品の雰囲気、演出のすごさは、第2期シリーズにも引き継がれていて健在です。efの世界を十分に満喫していただけると思います。違いと言えば、第1期シリーズの季節が冬だったのに対し、第2期シリーズでは夏のお話。その違いがポイントになるかもしれません。

後藤麻衣さん:
第1期シリーズのときから、空気と風が流れているところまで細かく表現されている作品で、それは第2期シリーズにも受け継がれています。
陽の採光や風の流れが映像からも感じ取れるところがすごいなぁと感じ完成を楽しみにしています。
また第1期シリーズとは違う点を挙げるとすれば、ヒロインはヒロインという立ち位置だったのに対して、今回は久瀬がヒロインだなと感じています。
これからミズキは久瀬をどう頑張って攻略していくのか?とても楽しみにしています。
浜田賢二さん:
久瀬の目線で言えば、俯瞰気味にものを見ていたところから、グッと前に出てきた印象があります。少し胸が痛い感じがしています(笑)。
久瀬という役を演じているところへ、映像と音楽がどう絡んでいくのか? 見事にマッチしていた第1期シリーズを見てもとても印象深かったので、それがどう継承されていくのか注目していただきたいところです。

伊藤 静さん:
効果的に文字と間を使っている作品だなと感じました。
色がついて音が入って、完成されたものになったときにどんな風になっていくのだろうかと、ワクワクしながらアフレコをしています。
第2期シリーズからの参加でしたが、いきなり楽しませていただきました。
入り込めなかったらどうしようという不安を、あっさり、すんなりと迎え入れてくださって楽しく演じられています。これから先、毎回のアフレコがとても楽しみです。
古澤 徹さん:
第2期シリーズからの参加ですが、映像の空間の取り方が独特で、広い空間の中に人間がいる構図が多いのが印象的でした。
作品世界があって、登場するキャラクターがもっている世界感が、その空間の表現に反映されているのが見て感じ取れることと、群像劇とあるように、自己と他者に深い哲学的な思いのようなものを感じます。それらはこの作品のキーワードになっていくんじゃないかと印象を持ちました。

やなせなつみ さん:
第1期では、2つの都市でのお話でしたが、今回第2期では、過去と現在のお話です。
場所や時間が行ったり来たりで、多少難しいところはありますが、見応えがあるかと思います。色々と伏線もあり、それらが繋がったときが…。
また音楽や景色も、大変に練られて使われている作品なので、私も毎回の放送を楽しみにしています。
高城元気さん:
第1期シリーズではそれぞれのカップルが完結して終えていたのですが、efという作品全体で見たときには、まだパズルの埋まっていないところがいっぱいあったと思います。
それまで助言者だった人たちの、事情が語られていく中で、今回のシリーズでは少しずつそのパズルを埋めていくかのように、作品の空白が埋まっていくのが楽しみなんです。
efは群像劇ですので、誰一人として楽しいだけの人はいなく、それぞれに辛いことを抱えて今がある。そこが本作の醍醐味になっていくと思っています。そして副題が“a tales of melodies”となっています。僕はこの作品の音楽がとても好きなので、音楽にも期待しています。